2022年4月、レーベルgalaxy trainからフレキシ盤too young to die(love)をリリースしました。
25周年の名古屋老舗インディーレーベルgalaxy trainを運営するのは、国内海外・有名無名問わず音楽を探し愛し、頻繁に各地の演奏やレコード店に足を運びながら、リリースする作品全てにDIYスピリットを注入し続けるオーナー夫妻。 レーベルのBandcampに並ぶ良質かつ膨大な国内外作品に戦慄します。
そして、自分もそのgalaxy trainの強烈な行動力の中で幸運にも出会うことができた1人なのだと思います。
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too young to die(love)楽曲について。
日常社会生活では様々なことが起き、信じられないような人にも遭い(ある視点では自分もそのような人になり)。それでも各人が研ぐことを止められなかった物事は、きっとこれからも捨てずに持ち続けるべきなのでしょう。
なりたい自分になれないより、なりたくない自分になる方が怖い、と歳をとって感じます。
あなたが人知れず研ぎ続けていた心のナイフ(のようなもの)。もしかしたらお守りになるかもしれません。
too young to die(love)は、そのお守りを握りしめつつ何故か井上陽○のメロディに当て逃げしながらブザーを鳴らし続けるハイパーメロウナンバー。
制作当初はBig Thief的なフォークロックを作ろうと意気込んでましたが、DAWがクラッシュしてウワモノが闇に消えた瞬間からテクスチャーが変わり、現在のような形に行き着きました。
ちなみにアウトロは、とある老舗ホテルのロビーで流れていたBGMをサンプリングして改変したものです。万一、どこのBGMか探し当てた方が居られましたらご一報ください。胸熱案件ですので。
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ジャケットについて。
東京在住の写真家、横地美穂さんの写真集「椰子の実」からの一作を使わせて頂きました。
横地さんはカメラ片手に全国の様々な島を旅し、海沿いの風景や出来事をなぞり続ける、粛々人(=ハダノが考える、粛々と何かに没頭し続ける人)の1人です。
自分の詳しい解釈は野暮なので一旦脇に置きますが、とにかくこの写真にズッシリした意味性と美しさを感じ、ジャケットを通じて今作で強めたい部分のコントラストを補うことができたと感じています。
余談ですが、自分は10歳まで島育ちということもあり、写真集「椰子の実」には自分の原風景も頻繁にフラッシュバックします。副次的ではありますが、幼少期の感性も引き連れて今作をパッケージングできたことが非常に嬉しいです。
尚、フレキシ盤のマスタリングには、最近KiliKiliVillaからのClover Records再発ラッシュも記憶に新しい斎藤正人さん(Pervenche)にご協力頂きました。フレキシ盤制作にあたって柔らかく優しい音像に着地することができました。改めて感謝申し上げます。
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そして時は流れ2023年末。
この曲をどこでも引き連れていけるようにサブスク配信開始しました。
https://linkco.re/5nyc79cC (音圧の関係から自身でリマスタリングを施しています。)
フレキシ盤を既にお持ちの方も、是非ヘッドホンイヤホン等で聴き直して再発見してみてください。そして逆にサブスクで興味を持たれたフィジカル派の方はフレキシ盤をチェック(通販Link)でお願いします。赤透明盤で満足度高い仕上がりです。
ボーナストラックyoukiも同時配信開始。
2014年作tumoroを彷彿とさせつつsmashing pumpkinsがチラつく?ようなポストフォークナンバー。ガットギターを踊らせてます。
総じてナイスチューン(当社比)なので必聴です。
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[Credit]
"too young to die(love)/ryohadano"
1.too young to die(love)
2.youki [bonus track]
written and played by ryohadano
recorded and mixed by ryohadano
mastered for flexi by masato saito(pervenche)
mastered for subscription/digital by ryohadano
photograph by miho yokochi
pressed by galaxy train
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[Review]
・音楽WEBメディアTURN: 2022円4月 BEST 12 TRACKS OF THE MONTH選出
・高円寺ディスクブルーベリー国内年間ベスト5選出
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